虚無ろぐ

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はじめての自作PC 失敗から学ぶパーツ組み立て編

やっとブログを書く気になったので自作PC記事を完成させることにした。

今回は題して「失敗から学ぶパーツ組み立て編」。

実際の組み立てにおける反省点などを中心に書いていく。

 

前回記事↓

はじめての自作PC パーツ購入編 - 虚無ろぐ

 

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去る2018年11月某日。最後のパーツであるマザーボードが届いたことで、遂に注文した全てのパーツが揃った。

実は前回記事投稿後にストレージなどを変更していたので、実際に注文した構成は変わっていたのだが。

具体的には下記の通り。青字が前回構成から変わった部分だ。

 

【CPU】AMD Ryzen 5 2600 BOX
【CPUクーラー】サイズ 虎徹 MarkII SCKTT-2000
【メモリ】Corsair CMK16GX4M2A2666C16 [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組]
マザーボードMSI B450 GAMING PLUS
ビデオカードMSI GTX 1060 AERO ITX 6G OC [PCIExp 6GB]
SSDCrucial MX500 CT500MX500SSD1/JP
【ケース】Thermaltake Core V31 CA-1C8-00M1WN-00
【電源】Seasonic SSR-650FM
【OS】Microsoft Windows 10 Home 日本語版 Fall Creators Update適用済

 

そしてこれにてパーツが遂に揃ったので、以前から一度やってみたかった全パーツを箱ごと撮影するやつをやってみた。

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一通り揃いました

 

 

で、ここからが手に汗握る「組み立て」工程なのだが、相当入念に準備したにも関わらず、冒頭でも書いたようにかなり失敗を重ねてしまった。

自作PCの組み立てにはさまざまな注意点が存在するが、まあどれだけ気を付けても本人がロースペックだとどうしてもミスが起こってしまうということだ。

ということで後進後学のため、以下に反省点と失敗を書き連ねていく。

 

 

 

 

 

失敗1:静電気防止手袋

精密機器の大敵は熱と水分と静電気だ。

特に冬場はそうなのだが、マザーボードのような精密機械オブ精密機械のような製品を触るときには注意が必要だ。

回路基板に静電気が流れてしまうとダイレクトかつサイレントな故障の原因になってしまう。先に書いたように冬場の乾燥した空気だと静電気が発生しやすい。

よって、静電気防止手袋を使うのがベターである。

・・・というのは一般論に過ぎない!!!

実を言えば自分も上記のサンワサプライの静電気防止手袋(Lサイズ)を使ってみたのだが、正直素手のほうが作業しやすかった。

マザボ裏にある回路基板のはんだ付けの棘部分に手袋の素材が引っ掛かるのでどうしても作業しづらい。生地の繊維が千切れて回路に残ったりする。

また、指先の感覚がやはり素手に比べると圧倒的に鈍くなる。これが非常に宜しくない。

特にCPUを持つ時なんかは素手の方が絶対に持ちやすい。下手するとCPUごと落としてピン折れでお釈迦になるのでやりにくいと感じたら即素手でやりましょう。

ただし、静電気が発生しないように素手で触る前に周囲の金属などに触れて電気を逃がしておくのは必須なのでその点は注意されたし。

 

 

 

 

 

失敗2:CPUグリス

これは本当に自分でやってみないと加減が一切分からない。

人によって言っていることがまちまちで困るのだ。

「中央に米粒大に絞りだして、あとはCPUファンの金属部で押し広げればいい」

「四方へ広がりやすくなるように点々と塗る」

「足りなくなるぐらいなら塗りすぎる方がいい」

「絶対はみ出さないように薄く塗る」

文字情報だけだと分かりにくいな、と思いGoogleで画像検索してみてもこの有様である。

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見ての通りである

実際使っているパーツからグリスの硬度まで全てバラバラであり、御覧のとおり塗り方も十人十色すぎるので何の参考にもならない。

しかし、とにかく「CPUとCPUファンとの間をグリスで埋めて冷却効率が上がりさえすればいい」とのことなので、最初は気持ち多めに塗ってみることにした。

その結果がこれだ。

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綺麗なRyzen

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汚れてしまったRyzen

で、CPUファンを乗せた結果どうなったか。

盛大にはみ出してマザボ逝きかけました(猛省)

ということでCPUグリスを一度拭き取ることになった。

事前に調べておいて助かったが、グリスを拭き取る時は無水エタノールを使うと良いとのことで早速取り出してきた。

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これがなければ詰んでた

無水エタノールでグリスを拭き取る経験が年齢に伴っている方にはお分かり頂けると思うが、無水エタノールのグリスを拭き取る力は本当にすごい。

ただ水で濡らしただけのペーパー(キムワイプ)では全く拭き取れなかったガンコ汚れがあっという間に落ちてしまう。

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ガンコ汚れも

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ちょちょいのちょい

こうした無水エタノールの大活躍もあって、グリスを塗りなおすことに成功した。

個人的に今後自作をしてみようと思っている人に向けたアドバイスをするなら、

  • グリスを塗りすぎると大変面倒なことになる(無水エタノール必須)
  • 全体に超うすーく伸ばす感じで、尚且つはみ出さないように角付近は敢えて塗らないでおく
  • それでも量に不安があるなら薄く塗った上で中央にだけ直径2.5mm程度絞って置いておく

といった感じになる。

自分が使ったのは所謂「熊グリス」と呼ばれるものだが、これはかなり硬めのグリスなので付属ヘラでも押し広げにくく、ついつい塗りすぎてしまいがちだった。

Thermal Grizzly CPUグリス オーバークロック用特別設計高性能熱伝導グリス Hydronaut 1g
 

なのでもしかしたら軟度の高い他のグリスでは塗り方やコツが変わってしまうかも知れない。 その点はご容赦下さい。

 

 

 

 

 

失敗3:初期不良

あまり思い出したくないのだが、自戒も込めて敢えて書き残しておこうと思う。

まずはこちらの画像をご覧いただきたい。

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最小構成でテスト

いわゆる電源・マザボ・CPU・メモリの稼働テストを行う「最小構成」テスト中の風景である。 

しかしこの画像、実は穏やかではない。

何故なら「最小構成なのに電源すら入らない」時の画像だからである。

 

この時、内心かなり焦っていた。

マザボの発送だけが何週間も遅れたせいでマザボ以外のパーツの初期不良対応期限(1か月)が既に数日後に迫っている中で、何故か電源すら入らなかったからだ。

電源ユニットのファンすら回らない。うんともすんとも言わない。

何度も接続を確かめた。

コンセントに差した電源ケーブルは、ちゃんと電源ユニット裏に繋がっているか。

電源ユニットから伸びた20+4ピンケーブル、4+4ピンケーブルはマザボに繋がっているか。6+2ピンケーブルはグラボに繋がっているか。

メモリは2枚ともマザボにしっかり根元まで差し込まれているか。

CPUとクーラーはしっかり装着されているか。

グラボはしっかりマザボに差し込まれているか。

全て確認したが、どうやら接続に問題はないようだった。

 

次に、電源ユニット単体で折り曲げたクリップを用いた短絡テスト(下記URL参照)を行い、電源そのものに不具合はないことも確認した。

電源ユニット単体ではファンが回った為、ユニットの問題ではないことが分かった。

www.kasyainu.com

 

また、マザボの全ての電力供給を絶ったうえでボタン電池を外し30分間放置することでCMOS情報もクリアした。

さらに、MSI製のマザーボード上にある「BIOS Flashback」ボタンを押すことでマザボまで5V給電がなされていることも確認した(画像参照)。

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BIOS Flashbackボタンを押した時にLEDが光るのは5V給電がなされている証

加えて、電源が入らない時のトラブルシューティングについて解説した各種サイトを見て回った。


jisaku-pc.net

トラブル発生時の原因特定方法 - AKIBA PC Hotline!

電源が入らない - PCと解

 

 

そして............一つの結論に至ったのだ。

 

「これはマザーボード初期不良なのではないか?」

 

これが全ての始まりであった。

 

まず手始めに、ンフマップへ連絡した。

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最初(意味深)のメール

今読み返すと何故か最初から「怒り心頭」とかほざいておりキレッキレなのだが、こういったやり取りを経て遂に2台目のマザボが到着したのだ。

早速再び開封し、CPUを取り付け、グリスを塗り、CPUファンを取り付け、メモリを取り付け、グラボを差し、電源を接続した。

するとどうだろうか。電源ファンが回らないのである。

1台目のマザボでそうしたように再び各種点検を行ったのち、もう一度交換対応をしてもらうことにした。

売店ンッフマプでは二度連続での返品対応は受け付けておらず代理店AスKのサポートセンターに一度連絡する必要があったので、然るべき手続きを踏み、またもやメールを送った。

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二度目のメール

そうすると、あろうことか、3台目のマザボが到着した。

早速再び開封し、CPUを取り付け、グリスを塗り、CPUファンを取り付け、メモリを取り付け、グラボを差し、電源を接続した。

するとどうだろうか。電源ファンが回らないのである。

1台目と2台目のマザボでそうしたように再び各種点検を行ったのち、もう一度交換対応をしてもらうことにした。

売店ンッフマプでは三度連続での返品対応は受け付けておらず代理店AスKのサポートセンターにもう一度連絡する必要があったので、然るべき手続きを踏み、またもやメールを送った。

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三度目のメール

三度目のメールを読めば分かると思うが、もうこの辺りで流石に違和感を覚えていた。

Twitterで自作に造詣の深いフォロワーさんとリプライで会話したが

「さすがに2台連続で初期不良はないと思うよ」

と冷めた目つきで言われたこともあり、いくら初期不良率の高いMSIだからと言って3台も初期不良が連続するわけないことに、自作初心者の俺も気づいていた。

そして日付を見てもらえれば分かるように、3回目の返品対応をして貰う時点ですでに各種PCパーツの初期不良対応期限は過ぎてしまっていた。

 

3台目の返品対応を済ませたのち、死んだ魚のような目をしながら、4台目のマザボ(ASUS製)Amazonで注文した。

いつになったら電源は入るのだろう。自作PCの電源とは、そもそも入らないものなのではないか。俺に自作は早かったのだ。

とか色々考えていた。

 

文章にすると軽く感じられると思うが、正直3台分、数週間もの間ずっとCPU・メモリ・グラボの取り付けや返品交換などという神経を使う作業を行っていると流石に気が滅入ってくるのだ。

 

そして注文の翌日、何たることか、遂に4台目のマザボであるASUS TUF B450-PLUS GAMINGが到着した。

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4台目である

早速再び開封し、CPUを取り付け、メモリを取り付け、グラボを差し、電源を接続した(流石に4回目なのでグリスとファンの工程は省略した)。

するとどうだろうか。電源ファンが回らないのである。

1台目と2台目と3台目のマザボでそうしたように再び各種点検を行ったのち、もう一度交換対応をしてもら・・・いそうになったが、踏みとどまった。

流石の俺でも分かっていた。何かがおかしい。

電源ユニットも(言ってなかったが)2台目を購入して試したし、電源のせいではない。

マザボも何度も返品したり買いなおしたりで4台目なのでマザボのせいでもない。

 

一度目の返品時にもかなり確認したつもりだったが、今一度全行程を徹底して見直す必要がある。

そして脳裏に、ふとこのサイトで見た「あるワード」がよぎった。

www.kasyainu.com

それは「電源ボタン」である。

通常、PCケースに入れた状態でPCの電源を入れるときにどういった操作を行うか。ケース前面に付いたボタンを押すことでオンオフを行うはずである。

だが、自分はどうだろうか。

ふと思い返してみたが、ここで恐ろしい新事実が浮上する。

 

自分は一度たりとも「電源」を入れていないんじゃないか?????

 

冷静に振り返ると、自分が今まで入れていた(と思っていた)のは「電源ユニット裏のスイッチ」であって、「PCケースの電源ボタン」に相当するものではないのだ。

何故ここまで気づくのが遅れたかというと、不慣れな自作組み立て作業において常に「最小構成」でしか検証してこなかった、というのが原因だったのだ。

最小構成では本体ケースに取り付けずにテストを行う為、電源ユニット裏のスイッチとは別に「PCケースの電源ボタン」に相当する短絡操作を金属製ドライバーなどで行う必要があったのだ。

ケースボタンをシミュレートした確認用の製品もある。例えばこれ↓

 

 

結論を言うとこうなる。

俺は初期不良品を引かされたが、初期不良品を引かされてはいなかったのだ。

悪質クレームとか超スピード返品とかそんなチャチなもんじゃ断じてねェのだ。

ンフマッポの担当者には謝っても謝り切れない。非常に申し訳ない。

 

さて、全てが氷解した今やるべきことは一つである。

電源ボタンに相当するピンを導電ドライバーで短絡させるのだ。

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電源ボタンはPWR SWITCHの部分


これを行っても電源が入らない可能性もまだ残されている。

そうなったら、次こそ何が原因か分からないまま泣き寝入りになるかも知れない。

 

一抹の不安を抱えながら、俺はピンを短絡(ショート)させた―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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神は「電源あれ」と言われた。すると電源があった。

電源、ON!!!!!!!!!!!!!!!!!! 

 

 

・・・・・・。

 

初期不良だッッ!!とTwitterで叫び回り販売店に3度も返品対応をさせた挙句、オチが「電源スイッチ入れてませんでした」。

逝ってよし、といった風情である。

そんな調子で凹みまくりだった為か、ここからマザボをケースに取り付けたり配線作業をしたりしたのだが過程の画像が一切なかった。

恐らく集中して作業したのだろうが、画像は残しておくべきだった。申し訳ない。

 

 

 

 

 

 

以上3点が今回自作にトライしてみて実際にやらかした失敗たちであった。

最小構成という状況に拘るあまり「電源を入れる(スイッチを押す)」という本来の操作を完全に忘れ切っていたというのが失敗の原因だが、やはり何事も未経験では想像もしないミスが起こるものだなと反省させられた。

ンフママップの担当者さん、すみませんでした。

 

 

では、最後に完成した自作機の配線画像を自己満足で貼って終わりにしたいと思う。

まずは前面と背面から。

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前面

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背面

 

背面のストレージ周りの配線は本当に苦労した。

特にSATAケーブルが硬すぎるのと、不良品っぽい端子が混ざっていて差し込めないものが幾つかあって苦戦した。

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裏の配線。SATAケーブルに端子不良が幾つかあった

 

正直俺がポンコツなのでこんな羽目になっただけで、自作自体はやっぱり簡単に出来るものなので興味がある方はどんどんやってみたら良いと思う。

BTOとは違って、ダサくて機能的でないケースや変な電源やバルク品のメモリで妥協することもないし、価格もBTOとそう変わらない上に知識がそれなりに付くのでリターンは自作の方があるはず。

普段はBTO派という方も一度は自作してみて欲しい。

あと、ンフマップの店員さんを困らせるのはやめましょう。

 

以上